手綱抜き(たずな抜き) おせち 婚礼に最適 

■たずな抜き

大根と人参をくり抜く道具です ただ単にくり抜くのではなく、綱のように抜くことができます 人と人の縁、先祖との絆などを表します 

 

オメデタイ席での使用が多いです 婚礼や結納、正月などに使うと華やかになります 

 

コツさえ掴めば、容易く抜くことが出来ますが、ロス(捨てる部分)が多く出ます 工夫をしてほかの料理に利用しましょう 

ほとんどの商品がステンレス製です 飲食店の道具店で手に入ります 手綱の太さを調整できます 三種類の大きさが一セットになっている商品が多いです

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掃除の仕方は洗剤洗いで良いのですが、カスがたまりやすいので、ブラシなども利用して掃除しましょう 汚れたらハイターがお勧めです 

 

下の写真は30年ほど前に購入した、たずな抜きです

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先端部分に輪が2つ付いています この輪が人参や大根をくり抜いてゆきます

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実際に抜いてゆきます 大根と人参は予め切っておきます 5センチ前後かそれ以下がお勧めです あまり厚みがあると途中で割れてしまい、上手くゆきません

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大根 人参の皮をむきます 抜いた後のカスを他の料理に利用するために、予め皮をむいています

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手綱抜きの先端を刺します 垂直に指すのがコツです 垂直に刺さないと途中で材料の外に飛び出してしまい失敗します 

 

刺す位置も注意が必要です 必ず外側近い部分に刺してください これは、取り外しが用意になるのと数をたくさんとる工夫です

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手綱抜きに付属のプレートを取り付けます 小さな竹とんぼのようですね

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プレートを右手でしっかり持ちます 左手は材料がブレないように持ちます

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プレートを回してゆきます 方向を間違えないように、素材の中にたずな抜きが入ってゆくのを確認しましょう

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素材を取り出します たずな抜きを反対に回したら取れそうですが・・・不可能です 素材の側面に包丁をいれて取り出します

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包丁を入れたところから取り出します

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抜き終わりました 写真は大根が抜けた状態です 同様に人参を抜きます

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抜き終わった手綱は2つのパーツから出来ています パーツごとにわけます 手でネジを回すように、ねじってゆくと2つに分けることが出来ます 割れないように注意が必要です

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同様に人参も分けます そして、今度は人参と大根を再び手綱にしてゆきます 先ほどと逆の手順です ネジを巻くようにひねってください

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両端を包丁で揃えます

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完成です

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煮物や吸い物や酢の物、刺し身の飾りなどに使用します 吸い物などで使用する場合はお湯で茹でて火を通します その後、つけ汁につければ良いと思います つけ汁は出汁10 みりん1 白醤油1が良いでしょう また、刺し身などの飾りでは生のままで使用します 

 

手綱という名前の料理を参考までに書いておきます 手綱こんにゃく 手綱巻(前菜などで使用します サユリや胡瓜などを交互に斜めに巻きます)などがあります 

 

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