手綱抜き(たずな抜き) おせち 婚礼に最適
- 2015/5/9
- 日本料理の道具図鑑
■たずな抜き
大根と人参をくり抜く道具です ただ単にくり抜くのではなく、綱のように抜くことができます 人と人の縁、先祖との絆などを表します
オメデタイ席での使用が多いです 婚礼や結納、正月などに使うと華やかになります
コツさえ掴めば、容易く抜くことが出来ますが、ロス(捨てる部分)が多く出ます 工夫をしてほかの料理に利用しましょう
ほとんどの商品がステンレス製です 飲食店の道具店で手に入ります 手綱の太さを調整できます 三種類の大きさが一セットになっている商品が多いです
掃除の仕方は洗剤洗いで良いのですが、カスがたまりやすいので、ブラシなども利用して掃除しましょう 汚れたらハイターがお勧めです
下の写真は30年ほど前に購入した、たずな抜きです
先端部分に輪が2つ付いています この輪が人参や大根をくり抜いてゆきます
実際に抜いてゆきます 大根と人参は予め切っておきます 5センチ前後かそれ以下がお勧めです あまり厚みがあると途中で割れてしまい、上手くゆきません
大根 人参の皮をむきます 抜いた後のカスを他の料理に利用するために、予め皮をむいています
手綱抜きの先端を刺します 垂直に指すのがコツです 垂直に刺さないと途中で材料の外に飛び出してしまい失敗します
刺す位置も注意が必要です 必ず外側近い部分に刺してください これは、取り外しが用意になるのと数をたくさんとる工夫です
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手綱抜きに付属のプレートを取り付けます 小さな竹とんぼのようですね
プレートを右手でしっかり持ちます 左手は材料がブレないように持ちます
プレートを回してゆきます 方向を間違えないように、素材の中にたずな抜きが入ってゆくのを確認しましょう
素材を取り出します たずな抜きを反対に回したら取れそうですが・・・不可能です 素材の側面に包丁をいれて取り出します
包丁を入れたところから取り出します
抜き終わりました 写真は大根が抜けた状態です 同様に人参を抜きます
抜き終わった手綱は2つのパーツから出来ています パーツごとにわけます 手でネジを回すように、ねじってゆくと2つに分けることが出来ます 割れないように注意が必要です
同様に人参も分けます そして、今度は人参と大根を再び手綱にしてゆきます 先ほどと逆の手順です ネジを巻くようにひねってください
両端を包丁で揃えます
完成です
煮物や吸い物や酢の物、刺し身の飾りなどに使用します 吸い物などで使用する場合はお湯で茹でて火を通します その後、つけ汁につければ良いと思います つけ汁は出汁10 みりん1 白醤油1が良いでしょう また、刺し身などの飾りでは生のままで使用します
手綱という名前の料理を参考までに書いておきます 手綱こんにゃく 手綱巻(前菜などで使用します サユリや胡瓜などを交互に斜めに巻きます)などがあります
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