さわ山 新潟名物 笹だんご 素朴の極み

■越後の名物 新潟笹だんご さわ山

豆大福は祖母の好物でよく自宅のお茶を飲みながら食べていた 

 

私もよく食べたものだが・・・そんな豆大福は翌日になると見事にカチカチになる それを火で炙って食べる そういえば赤飯も翌日には蒸して食べていた レンジなどがあればどんなに便利だったことか・・・ 

 

あのころの洋菓子もすごかった クリームもバタークリームが主流、生クリームなんて滅多にお目にかかれない スキムミルクのあの香りもアチラコチラで出くわす

 

しかし今、ご存知のように、高級なケーキ店はもとより、コンビニにあるスイーツさえも、洗練された美味しさを持っている 本当においしい 

 

生クリームは濃厚なバターの風味をし、カスタードはバニラの香りが高い、和のスイーツだって負けていない しっとりとした黒糖まんじゅうは翌日に固くなることはない そして大福も凄い、伸びる柔らかさの餅、餡もしっかり入っている、なんといっても、餡のほのかな甘さの完璧なバランス、見事である 

 

みなさんもご存知の100円で3本入ったヤマザキのみたらし団子なんて、実に柔らかく美味しい

更に言わせてもらう、近頃のわらび餅なんてありえない美味しさになっている

時折、水色のトレーに入っている 半透明のプヨプヨのわらび餅 

 

自分できな粉をまぶして食べる 

 

昔と全く違う、本物とぜんぜん違う わらび粉から練ってもあんな品物にはならない

材料も製法も違う 多くはワラビの粉なんて全く入っていない 

 

それでも名前は「わらび餅」

で結果は、おいしい 翌日も柔らかい 値段も安い 

 

本当に今の時代は

美味しくて、安くて、それがすぐ手に入る

 

そんな中

笹だんごを久しぶりに頂いた

 

笹の葉で包まれたこの香り、固めの食感 餡の甘しょっぱい味 実になつかしい

笹がむけずに見事にクッツイテイル 固い、もそっと固い カチカチではなく、グニュと固い タイヤのゴムのようだ

 

子供の頃の祖母の大福はこんな感じだった まるでそのもの・・・いい!

 

 

実は今回の笹だんご、家にいる子供には不評であった それでこの記事を書く気になった

不評の理由はよくわかる 言うまでもない 答えは一言「美味しくない」になってしまう

DSC_4263

 

美味しいは難しい・・・

 

今の物と昔の物

見た目が良いもの悪いもの 

味が濃いもの、薄いもの

価格が高いもの、安いもの

いろいろな要素でかわる

 

 

一般的に美味しいは進歩する 洗練されて、研究されて変わってゆく その当たり前を疑うのも料理人の義務かもしれない 足し算ではなく引き算も必要だ

 

さて笹だんごについてもう少し

笹だんごは、よもぎ入りのもち米と白玉粉をまぜ耳たぶの硬さにする 餡は大納言小豆を使っている 

 

それを九枚笹でくるみイグサで俵型にしばり、せいろで蒸している 

 

笹の殺菌力で20日は腐らない 保存食ともいえる 

 

昔は貧富に苦しむ生活の知恵として盛んに作られた 残り物を腐らせずに保存をする 更に食べ物を捨てない、ムダにしない 先人の知恵だろう

 

新潟にはたくさんの笹だんごの店がある 古くからの老舗が多く100年以上の名店も少なくない 

 

その中で、私は、さわ山の笹だんごが特に好きだ なにしろ、懐かしい

 

 

硬くなったものは蒸すか笹のまま焼くかが良い 私は網で焼いている

レンジも良いかもしれないが、あえて避けている 

 

 

 

 

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