和食の食前酒を考える どんな食前酒を出せばいいいの?お客が絶対喜ぶのはこれ季節の16種類

食前酒

和食の食前酒を今回は考えてみます

そもそも食前酒は料理が始まる前、前菜や先付けなどと同時に提供されている料理です 目立つ存在ではありませんが、これかた始まるコース料理の良し悪しを決めかねない大切な料理です 決して手を抜くけには生きません では、和食の食前酒を見てゆきましょう

食前酒って・・・

もともと和食には食前酒はありませんでした 実は前菜もそうですが、西洋料理と中華料理の影響を受けて明治以降に献立に含まれるようになりました 洋食ではアペタイザーと言われています 通常は辛口や苦目の酒が選ばれるようです

料理を楽しんでもらうことは洋を問わず同じで、いかに食欲をそそるか、そのために利用される目的は日本料理でもまったく同じです

実は食前酒のほかに

食中酒 食後酒があるのはご存知ですか? 満腹の食後は甘いお酒 食中酒はご存知ワインが多いようです 参考までに・・・

日本料理の食前酒基本編

基本は日本酒が多いようです 日本酒をベースに作ってゆきます ほとんどが冷酒で提供されています 乾杯用の酒として使われる場合があります また、売上の問題でビールなどを注文してもらうほうが利益にはなります そのため、食前酒は出さない店も多く見れます また、お酒を召し上がることができない方もいるので注意が必要です 店の運営を考えて献立いれるか考えてみてくだい

では、食前酒をつくる際の基本的な守るべき点をあげてみます

季節感を出す

色合いを考える

味は甘すぎず

このあたりを注意をして職人が色々と献立を生み出しています 特に大切なことは季節感です 日本料理のコース(会席料理など)では最初のスタートとなる料理です 全体の季節感、雰囲気とつながりのある食前酒を提供してください では、具体的にどのような食前酒があるのかみてゆきましょう

日本料理の食前酒

松の実酒・・・1月に使われます 松の実を炒って使います 香りを出して日本酒に漬け込みです

梅酒・・・2月から6月 ご存知の梅酒です 一年を通して使う店舗もあるようです 焼酎がベースです


白酒・・・私は酒粕と日本酒で作ります 甘さは控えめにしてください 沈殿するので寸前にグラスに注ぎます

桜花酒・・・4月 桜の花の塩漬けを日本酒に浮かべます 桜の香りを楽しみます 目にもきれいです


葉桜酒・・・桜の葉の塩付を使います 千切りにしてガーゼで包み匂いを移します 4月から5月に使います


菖蒲酒・・・5月に多く使われます 香りが強い菖蒲の根のあたりを漬け込みします 作り方は記事の最後の過去記事のリンク


桑の実酒・・・6月に真っ黒な実を漬けます 日本酒か焼酎漬けです


生姜酒・・・はじかみが出る6月から初夏に使われます

山桃酒・・・真っ赤な実を使います 瓶詰めも販売されています 作り方は記事の最後の過去記事で見れます


無花果酒・・・8月前後に無花果の実を煮たシロップで酒を割ります

ぶどう酒・・・絞った葡萄や葡萄ジュースで作ります 9月から10月

菊酒・・・9月 もって菊で私は作ります 日本酒に浮かべる感じで・・・


ザクロ酒・・・10月ザクロを絞ります 日本酒で割ます

りんご酒・・・10月から12月まで使えます りんごをすりおろし絞ります 日本酒がベースです


みかん酒・・・12月 みかんの実を絞り作ります

柚子酒・・・12月 柚子の皮で作ります 日本酒に入れて香りを楽しみます


クコの実酒・・・私は一年を通して使います 蜜に漬けたクコの実を日本酒に入れます 瓶詰めのクコでも作れます

まとめ

いかがですか?

前酒のこうしてみると色々な種類があります 季節感をお客様に伝える手段としてとても最適です また、これから始まるコース料理の食欲にも大きな影響を与えます メインの料理ではありませんがとても重要な料理と私は考えます 食前酒があると不思議とコース全体が明るくなります 是非、あなたのコース料理に食前酒を・・・

食前酒の作り方の過去記事です

和食のひな祭り献立 白酒 粕汁 粕焼き三種類 甘酒 甘酒プリン

ヤマモモジャム 簡単レシピ 山桃の基本を解説します ジャムの決め手はレモンです 瓶詰めまでを詳しく解説

菖蒲の葉を和食で使う方法 菖蒲酒や箸置きを作ってみます 5月の節句の和食の演出

桜の花 塩漬け 桜花吸い



 

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