マッスル真鯛は100%安全だと思うよ 超おデブなタイ ゲノム操作を考える
- 2017/12/15
- 日本料理の道具図鑑
遺伝子編集
遺伝子編集、「遺伝子」と聞くと危険な感じがしますが・・・最初に強く申し上げたいのこれは、決して危険なことではありません よく混合されがちな「遺伝子組み換え」とは多くきう異なります 遺伝子組み換えと遺伝種編集は全く異なります
遺伝子組み換えの場合は、異なる種類をかけ合わせて新しいものを作りだしています 魚に植物の遺伝子を合わせたり、米に他の植物の遺伝子をかけ合わせたり、人間に都合の良い食品を作り出しています 一般の消費者からはあまり人気がありません 遺伝子を組み替えた「新種」であることに大きな違和感を感じるのが原因です 安全であるのかが常に問われ続けています
それに比べて今回紹介するマッスル真鯛は真鯛の遺伝子編集を行います これは自然界の突然変異を人為的に起こす作業となります
私達の生活の中で行われたきた品種改良を短時間で行い、大きく時間を短縮する技術です 遺伝子という言葉が入るだけで「遺伝子組み換え」と変わりないと思われがちですが実際は、いままでの食品改良の延長線上にある危険性の少ない方法です
今現在、スパーなどで見かけるトマトをみてみてください
味が濃厚であったり、見た目が優れていたり、大きさが小さかったりとありとあらゆる種類が存在します
また果物のりんごもそうです 種類の豊富なこと、色合いがみんな異なります 少しでも消費者受けするように、改良に改良を重ねて今があります おいしい物を食べられるのは、すべてが、品種改良の賜物です
その品種改良の最新的な技が遺伝子編集ということを頭に置いて遺伝子編集についてもう少し詳しく解説します
遺伝子編集のやり方
遺伝子編集は「ゲノム編集」とも呼ばれています
ゲノムとは遺伝子の事を言います 先程も言いましたが少し残念なのが、遺伝子という言葉が使わられると安全ではないと思われることです ましてや、ゲノムなんて言われると消費者は怖くなってしまいます 「ゲノム卵」「ゲノム鯛」「ゲノム白菜」もちろん「遺伝子編集トマト」も多分、売れませんね
遺伝子をなにか操作することは、未だにタブー視される傾向があります 「品種改良」であることを現実的に理解してほしいのですが、時間を要することだと思います
研究はとても進んでいます では、どのように遺伝子の編集を行うのかです
簡単に説明をすると「遺伝子を切り取る」という編集を行います 我々にとって必要でない遺伝子をとってしまいます 例えば、ある食品がアレルギー食品だとします 当然ですがそのアレルギーに反応する人はこの食品を食べることが出来ません そこで遺伝子編集でアレルギーの原因物質に関する遺伝子を取り除きます そうすると、アレルギーの人でも食べられる食品が生まれます 品種改良が今までよりも早く的確に思いのままにできるようになるのです
ここでの注目はあくまでも「切り取っている」だけであることです 取り除くだけで、組み替えたりプラスをしたりはしていません 遺伝子編集の利点は切り取りだけを行い、何も足すことなく今までの食材の延長線にあることが、大切なポイントとなります 今までの品種改良と変わりく安全性が確保されている このことが、画期的であり、期待できる点であると思います
切り取りの作業は必要のない遺伝子の狙い撃ちが行われます 遺伝子は4種類の塩基で出来ています その4種類の塩基か組み合わされて色々な遺伝子が出来上がっています その中から目的の遺伝子を探し、結合と切り取りを操作をして遺伝子を消去します 我々には難しい話ですが、的確に不必要な遺伝子を切り取るこができるそうです
マッスル真鯛!登場
こうして遺伝子編集を行った鯛が「マッスル真鯛」です
はどの様な真鯛なのでしょうか?どこが、今までの真鯛と異なるのでしょうか?当然ですが今までよりも優れていなければなりません 見てゆきましょう
マッスルとは英語で筋肉のことを指します 筋肉は真鯛で言えば「身」のこと、刺し身の身ですね マッスルと言う名前がついていることからわかるように、筋肉だらけの真鯛であることからこの名前がつきました 「おデブな真鯛」というところでしょうか・・・
この真鯛は京都大学や近畿大学で研究をされて養殖をされています 残念ですが我々の食卓にはまだ並んではいません 国としてもどのように扱えば良いのか法の整備を急いでいるようです 過去、遺伝子組換えでの消費者の反応にすごいものがあったように、遺伝子編集も大きな反発を受ける可能性があります そのために国も慎重に動いています 海外でも問題なく受け入れている国、問題があるのではと慎重な国と別れています 食品に敏感になる消費者とそれを考慮して法の整備をすることは難題が多いようです
身の量は普通の真鯛の1.5倍になります
基本的な鯛の顔つきや色などは変わらないのに、身がプクーと膨らんでいます ずっしりと重たい鯛に成長をします
当然、我々の業界用語では具止まりがよくなります 価格もお得になります
マッスル真鯛が生まれるために行う遺伝子編集ですが、マダイのミオスタチン遺伝子を取り除いています このミオスタチン遺伝子を取り除くと成長が抑制されないでどんどん育ちます 遺伝子編集で鯛の品種を改良をしたこととなります
心配な安全性
私は今までと変わらない品種改良であると考えますが、心配な方も多いと思います
発がん性や私達の体への影響に関してはたくさんの議論がなされています 何か悪いことが起きるのではないか?子供には食べさせたくない? 遺伝子に関する食品は不人気で疑心暗鬼になりがちです
実際に100%の安全を獲得するのにはもう少し時間がかかりそうですが、私たちは今もすでに改良された食品に囲まれて生活をしています 遺伝子編集を疑うことは今の食品をすべて疑うことに近いように思えるのですが・・・
確信的な答えが出るのを待ちましょう
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